Denoでimport maps使ってパッケージ管理
What is deno?
巷で話題のTypeScript実行環境です。
Denoの基本やセットアップ方法については下の記事を参照。
About package manager for Deno
DenoではNode.jsにおけるnpmみたいなパッケージマネージャを持っていません。
もともと事前にモジュールをインストールする、
みたいな処理はいらず、実行時に必要なモジュールを取得します。
例えば下の例では、http/server.tsとdeno_structured_loggingをURL指定でimportしてます。
// main.ts import { serve } from "https://deno.land/std/http/server.ts"; import { createLogger, consoleSink } from "https://deno.land/x/deno_structured_logging@0.4.2/mod.ts"; const logger = createLogger().addSink(consoleSink()); const server = serve({ port: 8000 }); logger.info("http://localhost:8000/"); for await (const req of server) { req.respond({ body: "Hello World\n" }); }
うごかしてみましょう。
$ deno run --allow-net main.ts [2020-08-06T01:48:09.055Z INFO] http://localhost:8000/ # ブラウザでlocalhost:8000開くとハロワ表示
このように、URL指定(もしくはファイルパス指定)でモジュールをimportします。
これをみると、ソースにバージョンとか書いたりするのがいやな感じです。
この回避策として、Denoではimport-mapsという機能を使います。
※2020/8月時点ではunstable
import-mapsは下のようなJSON形式で定義します。
※ここでの名前はimport_map.json
{ "imports": { "http/": "https://deno.land/std/http/", "log/": "https://deno.land/x/deno_structured_logging@0.4.2/" } }
このimport-mapsを使うと、URLでimportしなくてもよくなります。
import-mapsの詳細はこことかで確認してください。
先程のmain.tsを少し修正。
import-mapsで定義したようにhttp/〜とかlog/〜といった感じに記述できます。
import { serve } from 'http/server.ts' import { createLogger, consoleSink } from 'log/mod.ts'; const logger = createLogger().addSink(consoleSink()); const server = serve({ port:8000 }); logger.info("http://localhost:8000/"); for await (const req of server) { req.respond({ body: "Hello World\n" }); }
実行するときは--importmapオプションをつけてください。(--unstableも)
$ deno run --allow-net --importmap=import_map.json --unstable main.ts
これでモジュールの指定が1箇所にまとまり、少しわかりやすくなりました。
Summary
import mapsはまだunstableですし、すべての問題を解決するわけではありませんが、
とりあえずは使っておいたほうが良さそうです。
また、TrexのようなThird Party製の
パッケージ管理モジュールも開発されていますので、
今後はもっと管理が楽になるかもしれません。